シャープの太陽光発電のメリットがコストパフォーマンスの高さにあるのならば、東芝の太陽光発電のメリットは、変換効率の高さです。
その変換効率を語る前に、東芝と太陽光発電の歴史について見て行きましょう。
東芝は、国内の太陽光発電メーカーとしては、後発組です。
2010年の4月から、本格的に太陽光発電事業に参入をしてきました。
しかも、OEM供給です。
OEM供給というのは、他社で生産したものに、自社ブランドをくっつけて販売すると言うものです。
OEM供給をしてもらうと、供給を受ける側としては、生産設備の投資を少なく出来るというメリットがあります。
一方、前述したシャープの場合には、大きな工場で自社で大量生産をしております。
後発組の東芝としては、先発組のシャープと同じことをしても、勝てる見込みは薄いです。
それならばと、シャープとは異なるアプローチで戦略を立ててきました。
シャープがコストパフォーマンスの高さで勝負するのならば、東芝は変換効率の高さで勝負をすることにしたのです。

では、話を変換効率に戻しましょう。
変換効率というは、太陽光発電システムにおいて、太陽の光エネルギーを電気のエネルギーに変換したときの変換割合のことを言います。
変換効率が高いものほど、より効果的に電気を作ることができるのです。
ではこの変換効率、どのように求めていくのでしょうか。
例えば、200ワットの太陽光エネルギーがあたったとき、それによって20ワットの電力が得られれば、変換効率は10パーセントとなります。
ちなみに、一般的に太陽光発電の変換効率という場合には、モジュール単位の「モジュール効率」のことを言う場合が多いです。
実はモジュールは、「セル」と呼ばれる1枚のパネルの集合体なのです。
モジュール効率のほかに、セル効率というのもあります。

このモジュール変換効率ですが、他のメーカーが軒並み10パーセント台なのに対して、東芝は20パーセントを越えています。
では、モジュール変換効率が高いとどんないいことがあるのでしょうか。
効率がいいということは、あまり光が当たらなくてもそれなりの発電をしてくれるということです。
南から太陽が十分に当たらないという場合でも、これならば十分に設置可能です。
また、使用する枚数も少なくて済みますので、屋根への負担も少なくて済みます。